無動寺に坐す不動明王は、黒土不動尊と言って地元の信仰も篤い。国風文化薫る平安時代後期の「和様」により、肉取りや衣文の表現は洗練され、国東半島地方仏の代表的作品であるとされている。不動明王と言えば忿怒相を表し、宝剣や羂索によって悪魔を滅し、燃え盛る炎によって煩悩を滅す仏であるが、国東半島の不動明王は修行僧達を見守る存在であり、通常の不動明王と比べると柔らかい表現が見られる。現在では修正会として地域の人々に加持祈祷を行う祭りが続けられている。
構成文化財の名称 | 無動寺 |
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構成文化財のよみかた | ムドウジ |
指定等の状況 | 県有形 |
カテゴリ | 平安時代 , 鬼会面 |
ストーリーの中の位置づけ | 中世には小岩屋と呼ばれた六郷満山寺院で本尊・不動明王は優しい表情をしており、「黒土不動尊」と親しまれている。鬼面の供養を今も行う。 |
文化財の所在 | 豊後高田市黒土 |
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