9/17(木)、ついにくにさきガチャガチャワークショップの成果報告会を開催しました。
本来は3月中に一般来場者をまじえて実施する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、再度落ち着いてきた9月の実施となりました。
今回は、中間報告でアドバイスをいただきました、地元の方やデザイナーさんに再度来ていただき、3Dプリンター等で出力したガチャガチャの試作品を実際に見ていただきながら、プレゼンテーションを行いました。
今回は、実際にガチャガチャの筐体を準備し、アドバイザーの方にカプセルを取り出していただきました。出たカプセルの順番に報告を行いました。
立体物の紹介の前に、ガチャガチャには大抵商品の説明・ラインナップ等を記載したミニブックという小さな印刷物が入っていますが、そのミニブックにもひと工夫。裏側が「旅行・・・くにさきに行け」「仁王ポーズで健康に」国東半島オリジナルの運勢になっています。名付けて「くにさき鬼みくじ」。今日はガチャガチャを回してくれた来賓の方にプレゼントです。
カプセルを回して、最初に出たのが「鬼ONリング」。鬼面にリングが付いており、ガラスなどにつけて色々吊るしたりできます。スマホに付けてスマホリングにすれば、インパクト大の作品になりました。
アドバイザーの方からは、車のガラスにつけてお守りを吊るせるという使用アイディアもでました。
次に出たのが、「ホレホレまがいぶつ」。ホレというのは、磨崖仏を彫れということ。カプセルを開けると、灰色のかたまりが入っていますが、ブロック状の部分を彫っていくと磨崖仏などが現れるというアイディア。
彫れる部分をどう作るかが、今後の商品化のカギになってきそうです。
次に出たのが「くにさKEY塔」。国東塔の形をしたキーケースですが、カギを入れると、はみ出した部分が国東塔の相輪となって、国東塔が完成します。建築学が専攻のメンバーらしく、県産の木材の手触りを活かした作品に仕上げました。
次は、十王石仏のマスコット。十王というのは、「閻魔王」をはじめとする、死後の世界で人間の罪を裁く10名の王様。これだけ聞くと、とても怖そうな感じがしますが、国東半島で650年ほど前に作られた十王は3頭身ほどにデフォルメされています。そのままの形状でも、すぐにガチャガチャの素材になりそうですね。
次は、「くにさき文化財バンドガチャ」。文化財の紹介BGMはいつも和風で、文化財たちも飽きたんじゃないか?という発想から、文化財たちにロックバンドを組ませてみたという作品。
今回は、真木大堂の不動明王が、迦楼羅炎をバックにエレキギターを弾いているという設定で制作。粘土で型を作成してから、それを3Dスキャンして、調整を加えた超大作。様々な派生が可能そうですね。
報告会の大トリは、五輪塔をモチーフにした「マイ・ごりんとう」。国東半島ではどこでも見かける五輪塔(28,000くらい確認されているみたい)。指定文化財になるような五輪塔もカッコいいけれど、無理やり積んだような五輪塔にもストーリーを感じて愛着がわく。そんな気持ちを具現化した作品です。絶妙な積みにくさには、少しゲームっぽさも感じる楽しい作品に仕上がりました。
1年間のワークショップを通じて、国東半島に訪れたこともなかった学生たちが、国東半島の「良いもの」を語れるようになりました。それだけ多くの体験を17回、いや、それ以上の試行錯誤から感じ取ってくれたのかなと思います。
ワークショップに携わっていただいた様々な方々、こんな難題続きのワークショップ講師を引き受けてくれたファブラボ大分の豊住さん、デザイン協会の櫻井さん、現地視察・中間報告でも様々な意見をいただきました地元の方々に、改めて感謝を申し上げます。
くにさきガチャガチャはこれで完成ではありません。
来賓のアドバイザーの方から、量産に向けてのヒントをいただき、これから商品化を目指すための新しい一歩を踏み出します。
商品化までの過程も引き続き日本遺産ホームページ内で公開していきます。
皆様に愛されるガチャガチャをお届けできるよう取組を進めてまいりますので、クラウドファンディングでのご支援もしていただけると幸いです。
このプロジェクトは目標金額の達成有無にかかわらず、支援者がプロジェクトに支援を申し込んだ時点でプロジェクトの成立(売買契約の成立)となります。