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【完成】銘酒「窓の月」を復刻し、田染荘の景色を伝えたい! 田染荘日本酒プロジェクト

   

――― 4月25日 追記 ―――

【御礼】田染の米と水を使った日本酒「田染の夕 窓の月」は、無事完成し、販売まで向かうことができました!
 丁度取組を始めてから1年。正月から仕込んでいただいていた日本酒も完成いたしました。
 皆様の温かいご支援で、田染の1等米と醸造適性◎の水を準備することができ、辛口に定評のある小松酒造場さんの手で、お米の香りをよく感じられ、後味も爽やかな特別純米酒に仕上がりました。
 今回の取組によって、多くの方々に渡邊酒造場の「窓の月」や、田染荘の美しい景観について知っていただく機会にもなったと思っております。今後は完成した日本酒を、お土産や旅行のシーンで利用してもらうため、更なる普及活動にいそしんでまいります。

 最近、ご高齢の地元の方から、「すごく昔にあった「窓の月」を当時は飲まなかった。今思えばそれは残念なことだった。新しくできた田染の米と水で作った酒を早く飲んでみたい。」と、地元の方からも嬉しい反応をいただきました。
 田染荘のプロジェクトはまだ道半ば。日本酒を通して、田染荘の美しい風景を未来につなぐ。それが本当のゴールでありますので、引き続き田染荘の取組にご注目ください。

 プロジェクトを応援していただき、関係者一同心から感謝を申し上げます。
 返礼につきましては、4/24月-28金の1週間の間に分けて発送させていただきます。
 今しばらくお待ちくださいませ。

   
   
   


【田染荘の米・水でつくる日本酒プロジェクト】


 国宝・富貴寺大堂、史跡・熊野磨崖仏、重要文化的景観・田染荘小崎の農村景観など、平安時代から中世にかけての景観が継承されている田染荘。
 この田染荘にかつて酒蔵があったことをご存じでしょうか?田染荘の中心・大井堰のそばに蔵を構えた「渡邊酒造場(田染真中)」です。昭和50年代まで銘酒「窓の月」を醸造し、新酒ができる頃には店前に行列ができていたとか。
 今回は、「窓の月」を復刻して、田染荘の景色を未来に伝える一助とすることを目的としたプロジェクトです。

「田染の夕」のイメージ

【渡邊酒造場・窓の月とは?】


 渡邊酒造場の跡には、昭和20年代に建てられたとされる店舗兼母屋や、寺子屋として使用されていた離れ、搾り場や麹室の跡がある蔵が残されており、交流施設「蔵人(くらびと)」として、農家レストラン兼観光案内所として、田染地区の活性化の中心になっています。
 一方の銘酒「窓の月」は、蔵人の定食メニュー・窓の月御膳にその名を残していますが、その由来を知る人は年々少なくなっていっています。窓は、田染荘の間戸〈マド〉村との掛詞となっており、間戸の岩峰にかかる月は「間戸山月」として、江戸時代に選定された田染八景に数えられています。

銘酒「窓の月」の広告(国宝・富貴寺大堂と共に)
渡邊酒造場(現在は観光案内所&農村レストラン:蔵人として活躍中)
渡邊酒造場 旧搾り場
渡邊酒造場 旧麹室
蔵人のメニューにオープン当初からある「窓の月御膳」



【間戸の岩峰を訪ねて】


 間戸山月の景色を見られるのは、重要文化的景観にも選定されている小崎地区。東から昇って来る月が間戸の岩峰を照らして、何とも美しい景色となります。この月を見ながら「窓の月」の盃を傾ける。消えかけた田染荘の景色の愉しみ方のひとつであったと想像できます。
 そして、実はこの間戸の岩峰は、もう1つ、別の絶景も見せてくれます。間戸の岩峰には、古代以来、修業の峯道が拓かれており、夕日岩屋と言われる岩屋に繋がっています。そして、その夕日岩屋は、その名の通り、夕日観賞の名所として知られているのです。水田に水を張った6月中旬には、多くのカメラマンがこの風景を写真に収めようと夕日岩屋を訪れます。夕日に照らされる田染荘の景観もまた、未来に継承したい田染荘の景色です。

通称「間戸ン岩」と呼ばれる岩峰
田染小崎から見た「間戸の月」
間戸ン岩の上にある夕日岩屋
夕日岩屋から見た「田染の夕」

【田染の夕 窓の月】


 この美しい景色を守り伝え、また、よりその景色を深く楽しむため、「窓の月」を復刻するプロジェクトを立ち上げました。
 田染地区で醸造に適した米・水を探し、田染池部の米(ヒノヒカリの一等米)と水(醸造適性良好)を選定しました。本プロジェクトでつくるお酒のコンセプトは景色を伝える日本酒。皆さんが美味しく飲めるように精米歩合60%の特別純米酒に仕上げます。
 今回醸造を快く引き受けていただいたのは、豊後高田市に隣接する宇佐市長洲の小松酒造場さん。「豊潤」は芳醇な味わいからJAL国内線のファーストクラスでも提供された実績を持ちます。杜氏の小松潤平さんには田染の水の検査にも立ち会っていただき、その水質の良さに太鼓判をいただきました。
 お酒のネーミングには、間戸の月と一緒に守り伝えたい、夕日岩屋の夕日を加えて、【田染の夕 窓の月(たしぶのゆうべ まどのつき)】とし、渡邊酒造場のご子息の方にもご快諾いただきました。

田染池部の村絵図(右下の歳神の近くで栽培いただきました)
使用した田染米(1等米)
開発・醸造にご協力いただいた杜氏の小松潤平さん
小松酒造場の「豊潤」は辛口。本格的な日本酒ファンには堪らないお酒。




【ラベル・商品イメージ】

 田染荘の美しい風景を見た目でも楽しんでいただくため、デザイン開発も実施いたしました。
 制作していただいたのは国東市国見町「waku waku works」のモリヤマケイジ様&chami様の夫妻。
 「五感をフルに使って国東半島を体験する」という日本遺産の取組にも深く賛同いただいているお2人には、お酒のイメージを見た目で表現しただけでなく、立体的な仕掛けも取り入れてくださいました。
 実際に手に取って日本酒を選ぶ際に、ひときわ目立つデザインに仕上がりました。

商品デザインのイメージ(左:化粧箱デザイン、右:ラベルデザイン)


《田染の夕 窓の月 特別純米酒》
 ・品     目:日本酒
 ・原 材 料 名:米(大分県豊後高田市産)、米麹(大分県豊後高田市産)
 ・精 米 歩 合:60%
 ・内  容  量:720ml
 ・アルコール度数:15度
 ・製  造  者:株式会社小松酒造場



【プロジェクトで達成したいこと】


   ①田染の米・水を使って銘酒「窓の月」のイメージを復刻し、
         田染荘の月の風景を愉しむ文化を未来に継承したい。


   ②「田染の夕 窓の月」を通して、田染荘を多くの方に知っていただき、
         その美しい風景を未来に継承したい。


   ③新たなお土産品として、日本酒を開発することで、
         日本遺産くにさき&豊後高田市を盛り上げていきたい。



国東半島・田染の美しい農村の景観が、遠い未来にも多くの人に愛され、残されていくことを願っています。

【資金の使い道】


 ご支援いただいた資金は、クレジット決済料・クラウドファンディング手数料を差し引いた金額から、化粧箱やラベルなどの資材購入費として使用させていただきます。

このプロジェクトは目標金額の達成有無にかかわらず、支援者がプロジェクトに支援を申し込んだ時点でプロジェクトの成立(売買契約の成立)となります。