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真木大堂で新しい朱印の授与がはじまります(2/25~)

更新日2025年02月17日

真木大堂で新しい御朱印の授与がはじまります

2月25日(火)の真木大堂祭りから、真木大堂で新しい御朱印の授与がはじまります。
真木大堂の重要文化財の9体の仏様と一度にご縁を結べる御朱印となっており、御朱印帳2面分を使って真木大堂の仏様の配置やお姿が入っています。
※当面は奉書紙の置き紙での授与となります。
※志納料:1,300円となっております。

真木大堂の9体の仏様は、鎌倉時代前期の六郷満山寺院のリスト「安貞の目録」にもセットで記載され、平安時代から現在まで大切に継承されてきました。
密教文化や阿弥陀信仰の伝来とともに、不動明王、阿弥陀如来、大威徳明王と作像されてきた経緯は、九州における平安時代の仏教文化を考える上でも重要な存在です。

真木大堂の9体の仏像群

木造阿弥陀如来坐像

木造阿弥陀如来坐像は、像高216cmの丈六仏で、九州では最も初期に作られた寄木造のひとつです。やや面長で唇を強く引き結ぶ顔立ちなど、定朝様流行以前の古い要素を持っています。
富貴寺大堂などとともに、九州に末法思想が伝わっていたことを示す仏像で、日本文化史全体からみても非常に貴重な存在です。

木造四天王立像

阿弥陀如来の四方を守護する四天王は、阿弥陀如来が作られた後、地元の仏師によって製作されたと考えられています。どれも像高は160cmほどとなっており、人間と同じサイズです。
勇ましい武人の姿をしており、鎖帷子の文様などに九州らしい表現が見られます。
今回初めて朱印に姿が入りました。

木造不動明王及び二童子立像

木造不動明王像及び二童子立像は像高255cm、榧材で、木彫の不動明王としては日本最大級。
渦巻く迦楼羅炎は江戸時代の候補だが、迫力があって像とマッチしている。
六郷満山文化では不動明王を主尊としてきた歴史があり、国東半島における密教文化の隆盛ぶりを知ることができる像である。

木造大威徳明王像

木造大威徳明王像は、九州らしい仏像の特徴でもある樟材で、高さ241cmは日本最大の大威徳明王像です。珍しい多足仏で、水牛にまたがる姿が印象的な像です。
江戸時代以降は田染地区の農民によって、農耕用の牛馬に関する信仰が生み出され、古い版木でつくられる祀符を馬屋の柱に貼って、牛馬の疫病を防いだとされています。