●豊後高田・岬ガザミ養殖プロジェクトとは?
「香々地のおいしい岬ガザミを将来にわたってみなさんに食べてもらいたい」との思いから、全国でも成功した例のない「カニの完全養殖方法の確立」を目指し、香々地地域の漁師が中心となり2022年4月8日に豊後高田市水産振興養殖事業促進協議会を組織し、様々な実験を行っています。
岬ガザミは、近年の環境変化や漁獲量の減少により、特産品としての存続が危ぶまれています。海水温の上昇や生息域の藻場減少が影響し、漁獲量は最盛期の約2割にまで減少しています。このような状況を受けて、岬ガザミの完全養殖に取り組むことになりました。
プロジェクトの主な目的は、岬ガザミの養殖技術を確立し、持続可能な形で地域の特産品を守ることです。具体的には、以下のような目標があります:
・完全養殖技術の確立
・地域ブランドの維持と発展
・地元経済の活性化
地域の特産品を未来へつなぐ重要な試みであり、岬ガザミの完全養殖が成功すれば、地域の漁業や経済に大きな影響を与えることが期待されています。
岬ガザミとは?
大分県豊後高田市香々地で水揚げされるワタリガニのブランド名です。厳密な品質管理のもと、350g以上の大きなガザミが「岬ガザミ」として出荷されています。2013年に地域団体商標に登録され、豊後高田を代表する水産物として知られています。
●岬ガザミ養殖プロジェクトの軌跡
ガザミの養殖にはいくつかの重要な課題があります。
①共食いの問題: ガザミは共食いをする傾向があり、特に成長段階においてこの問題が顕著です。共食いを防ぐためには、適切な飼育環境や餌の管理が必要です。
②種苗生産の難しさ: ガザミの種苗生産は技術的に難易度が高く、特に浮遊幼生の飼育期間中の生残率を上げることが課題とされています。
③効率的な養殖技術の確立: ガザミの寿命は2~3年と短いため、効率的な養殖技術が確立されれば、安定した水産資源としての供給が可能になります。
④水質管理: 養殖環境の水質管理も重要です。特に水温や水質の変化がガザミの摂餌量や成長に影響を与えるため、これらを適切に管理する必要があります
⑤経済的なコスト: 養殖にかかるコストも大きな課題です。人的・設備等のコスト問題があり、これが養殖業の発展を妨げています
2022年6月23日
約4,000㎡の旧車海老養殖場をお借りして、1cm程度の稚ガニを40000匹を投入しました。
数年間使われていなかった養殖池の設備を修繕するところから始まり、稚ガニを投入する前には、養殖場の底や水質を改善させてからのスタートでした。
●岬ガザミ養殖の様子
毎週1回、ガザミの体測を行い、成長具合を観察します。
その年の歩収穫量は約2,000匹
2年目は、60,000匹の稚ガニを投入。その年の歩収穫量は約2,000匹
養殖場に稚ガニを投入
餌やり
大きさを測定
成長したガザミを取り上げる
取り上げたガザミを生きたまま飲食店へ配送
●岬ガザミの食べ方(真玉珠音Project)
Coming Soon...
●岬ガザミ養殖プロジェクトを応援してください
豊後高田市へふるさと納税をしていただけると岬ガザミ養殖プロジェクトを応援できます。