令和元年度(2019年度)に、当時の別府大学生と夷地区の住民がコラボして取り組んだ「夷谷デザインタオルの製作」。クラウドファンディングの実施から、製作・販売までの活動内容をまとめました。
◆プロジェクト名:別府大学生がデザインした美しい夷谷のタオルを製作・販売します!
◆活 動 期 間:2019年6月~2020年2月
「日本遺産・夷谷を知ってもらうために、デザインタオルを製作したい!」
国の名勝・国立公園で知られる豊後高田市夷地区。奇岩霊峰の聳えるこの地は、平安時代より六郷満山の修行場として拓かれました。鬼が棲むような風景は大魔所と呼ばれ、日本遺産においても「くにさき」の鬼を肌で感じることができる重要な構成文化財となっています。
日本遺産の認定で地域活性化に弾みをつけるべく、別府大学と地元・夷地区の住民がタッグを組んだのが今回のプロジェクト。
地域活性化について研究する別府大学の中山昭則先生に、経営・歴史・デザインについて学ぶ学生たちが集結し、地域のデザイン化を試みました。
夷地区の中心的な施設となっている「夷谷温泉」。温泉を盛り上げることで、夷地区全体を盛り上げたいと考え、夷谷のデザインタオルを製作することになりました。
温泉に来た観光客に、温泉だけではない、夷地区の風景のすばらしさを知ってもらうことと、地元の方にも幅広く使ってもらうことで、夷地区にもっと愛着を持ってもらうことを目標に設定しました。
夷谷温泉(大分県豊後高田市夷地区)
国名勝・中山仙境(夷谷)
タオルのデザイン案について、地元の方と協議しました!
2019年11月、夷谷が紅葉に色づく中、別府大学と夷地区のオリジナルタオル作成のプロジェクトに進展がありました。
同日、別府大学の学生さんが考えたデザインから、ベースになるデザインを選択する話し合いがありました。10のデザインができていましたが、より地元の魅力を伝えられるデザインを地域住民の方と意見交換をしながら選択しました。
色とりどりなデザイン案
複数のデザイン案の中から選ばれたデザインのベース
タオルデザインの原案が完成しました!
2019年12月、快晴の夷谷に再び別府大学・中山ゼミの学生さんたちが訪れました。
今回は、タオルデザインの原案の確認と、今後のスケジュール等についての協議を行いました。
前回の協議の内容を踏まえ、中山仙境の無明橋を渡っている鬼のキャラクターと、夷谷の名所を描いたデザインになりました。
年末年始で学生さんにデザインの最終確認をしていただき、タオルの製作会社に入稿しました。
クラウドファンディングや温泉・大学での募金において、多大なご支援いただいたおかげで、当初400~500枚ほど製作する予定であったタオルを、700枚製作することができました。
別府大学生と夷地区住民による協議
別府大学生によって原案が完成しました
完成したタオルデザイン
オリジナルタオルがついに完成!
夷谷のオリジナルタオルが完成&到着しました!
年が明けて2020年2月、夷谷オリジナルのタオルが完成・到着しました。
デザインはもちろんですが、タオルとしての手触りもバッチリです。
袋に同梱する説明カードも完成しました。霊仙寺の面をモチーフにしたキャラクターの名前は「えびすけ」に、小さい弟子たちは「ちびすだにくん」に決定しました。
納品された『夷谷オリジナルタオル』
夷谷温泉でオリジナルタオルを販売スタート!
2020年2月15日、夷谷名物「寒晒し蕎麦」の解禁に合わせて、夷谷デザインタオルの販売をスタートさせました。
当日は多くのお客さんが夷谷温泉を訪れて、寒晒し蕎麦に舌鼓を打ちました。イベントにはゼミ生たちも駆けつけて、オリジナルタオルの宣伝もしてくれました!
デザインタオルは、夷谷温泉受付や豊後高田市役所真玉庁舎、日本遺産くにさきのオンラインショップKUNISAKI PEAKS OniLINEで500円で販売しております。
その後、初期ロットの700枚は売り切れ、増産もすることができました。夷谷温泉の定番お土産の1つとなって、当初の目標も達成されたと思います。
夷谷デザインタオルは「KUNISAKI PEAKS OniLINE」でも販売中!
夷谷デザインタオルは、1枚500円(税込)の価格で、夷谷温泉にて販売している他、日本遺産くにさきのオンラインショップでも販売しています。
オンラインショップは以下のリンク先からご覧ください。